2008年7月7日月曜日

ネタばれ注意:テレビで紹介された磁気処理水への懸念

私の好きなテレビ番組のひとつ、世界ふしぎ発見で、キューバで行われている農法の解答として、水を磁気で処理していることが紹介されました。実際現地ではそう信じられて使われているようなので「誤報」ではないと思います。しかし、回答者の黒柳徹子氏が、自宅でも使っていると証言しながら正解を獲得していたとか、スポンサーが一社スポンサーである日立グループが、水処理プラントの大手でもあるという事実からすると、これは見過ごせない問題だと感じます。何人もいらっしゃるという頭脳集団である日立グループが「疑似科学」と指摘もある磁気処理水問題を無批判に広めることを見過ごすのであろうか注目したい。

Wikipediaの磁気処理水の項目:
にあるように、現代日本においては、磁気処理水は科学的根拠がないとされている。旧ソ連で研究がされていたということから、現代のキューバで信じられて使われ続けているという現象は理解できます。しかし、それは、古代のふしぎな文明の習慣としてではなく、現代の知見のひとつとして紹介されているので、それが合理的なものだと誤解される可能は大いに高そうです。

「ふしぎ」を発見する番組だといわれればそれまでですが、しかし、キューバに対して歩ティブに描かれたその文脈で磁気処理水の根拠に使われるのはうれしくない。テレビ番組の伝達力は強力なものがあり、社会の公器を扱う会社として厳密に取り組んで欲しいと期待します。